言葉の話2

特定のサークルでよく使われる単語や言い回しというのがある。サークルは、特定の業界であったり、国、都市であったりするわけだけど。


ケニアで働き出してから割と高い頻度で遭遇するけれど、これまで他ではあまりお目にかからなかった言葉の一つに、sensitizationがある。sensitize peopleというように使われる。raise awareness ofに近い意味だ。


初めて聞いたときは扇動するようなイメージが思い浮かんでちょっと抵抗感があったが、これまで特に意識されていなかった事柄への感度を高める、といったイメージなんだろう。


単語の意味を覚えるだけではその言葉を覚えたことにはならなくて、言葉が含有するイメージを共有していく作業が、言語(とその背景にある社会文化)を学ぶということなのだと思う。このイメージが出来ると、言いたいこと(イメージ)→日本語(言語化)→英語(翻訳)というパスを介さずして言いたいことがダイレクトに英語の単語に結びついてくる。