Lions on the move

最近マッキンゼーが出したレポートによれば、アフリカにおける外国投資に対するrate of return(投資収益率)は、他のどの発展途上地域よりも高いという。原油や鉱物資源が近年急激に値上がりしたから資源生産国としての恩恵を受けただけ、という見方もあるが、上記の調査では、それは全体の成長の1/3の説明にしかならず、残りは国内経済の拡大などの構造変化によるものだという。


アフリカ各国の経済成長率は軒並み好調で、アジア地域に次ぐ勢いだし、財政債務も、日本や欧州に比べれば極めて健全だ。もちろん、紛争やガバナンスの悪さによるカントリーリスクはつきまとうわけだけど、マクロで見たときに、中国が超大国となったいま、今後の拡大市場は間違いなくアフリカなのでしょう。


表題は上記レポートのタイトルなんですが、その雰囲気をよく表してるなと。ついに王者が動き出した、みたいな(笑)。


金融で働いている友人の間でこそ、最近アフリカの投資に関心が...という声が聞かれるようになったが、日本全体として見たときに、あのあまりにも偏った一昔前の知識(飢餓と貧困)しかない状態でついていけるのかしらと思ったり。


まあ、この分野に詳しいわけでもなんでもないので、素人の独り言にすぎないんですが、日本ではあり得ないような危険と成長エネルギーも含めて、このダイナミックな混沌の地にいるのはおもしろいなと。