インドの携帯電話

BBCでインドの携帯機種市場にローカル企業の参入が著しいというニュースをやっていた。ローカル企業は、海外企業に比べると品質は劣りこそすれ、低い価格帯と現地ならではの新機能で確実に市場の裾野を広げているという。


そこでレポーターがさらっと話していた新機能の一つがなんと虫除け機能。これがどうにも気になってネットで調べていたら、あるある、イカした機能の数々が。


虫除け機能は蚊の嫌がる周波数(人間には聞こえない)を出すもので、韓国メーカーが考案したのが最初っぽい。なんと72日(!)も持続する長時間バッテリー内蔵電話は、電気が不安定な地方に対応したもの(当然他の機能は必要最低限に抑えられている)。さらには、紫外線センサーによる偽札読み取り機能まで。うんうん、ローカルのニーズによく対応している。日本では考え付かない(必要のない)ものばかりだ。


ローカルのニーズに適応させてカスタマイズ。安い人件費を用いて値段も良心的。ローカル企業の強みを端的に表している。


ケニアではサービス業の伸びは著しいが、製造業はいまいちだ。バリューチェーンを通した大規模雇用と産業革命的発展には製造業の存在が不可欠と思うのは、アジアの古典的な発展形態に馴染んでいるからなのか、と話していた同僚との会話を思い出した。